2009年9月アーカイブ

自閉症児と絵カードでコミュニケーション PECSとAAC

を帰りの電車の中で、読み返しながら、、、、

コミュニケーションを教える際の、身体プロンプトの重要性を再認識した。

行動を教えるときの身体ガイドの効果は半年ほど前、あれほどフォークを使えなかったパンダ君がほぼ1日でフォークを使えるようになたことで、実感できた。


特にコミュニケーションを教える際には、コミュニケーションの相手となる人と、身体プロンプトする人の2人が必要になる。言葉によるコミュニケーションに限定しているわけではなく、どっちかというと、絵カードでのコミュニケーション。一人で教えると、教える人が一人二役になり、自発的なコミュニケーションを教えることが非常に困難です。

したがって、家庭内での男親の療育参加がとっても重要ってことですね。平日は残業などで忙しいだろうから、特に土日。週末の身近な貴重な時間を、2人でコミュニケーションを教える時間に費やさなければ、、、どんどん子供は年をとっていく。

もうひとつ、養護学校のクラス担任は3人必要ってことにもなります。先生2人が1人の自閉症児にコミュニケーションを教える。もう1人の先生は、残りの児童の面倒を見る。

パンダ君の通っている養護学校は、これができていないことに気がついた。1組は児童が6人で担任が3人、2組は児童が4人で担任が2人。児童:先生はどちらも2:1。2人の先生が1人の児童を療育する間に他の生徒を見なきゃいけないので、2組は規格外となる。パンダ君は1組なんですが、実態は、児童の1人がかんしゃく状態で1人の先生が付きっきりになることが多い。そして、1人の先生がリードして1人の児童に何かをやらせる、もう1人の先生は順番が来た児童に行動を促すことと順番待ち状態の児童のお守。ツーメンtoマンで児童を教える時間は、非常に非常に少ない。


アンディボンディの本は、すごくためになる。

アンディ・ボンディ氏の講演会に行ってきました。

コミュニケーションを分析してうまく調整する方法
9月26日(土)講義9:30~17:00
AP西新宿(東京)
講師:アンディ・ボンディ(米国ピラミッド代表)

参加者はB. F. スキナーの書物である言語行動;Verbal Behavior (VB)について、それが様々な学習障害、発達障害の人のためのコミュニケーショントレーニングプログラムを改善するのにいかに役立つのかということについて学びます。ワークショップでは、機能的関係性によって定義されるスキナーの核となる言語機能について説明します。参加者は、複雑な言語機能を明確にする方法を理解することで、どのようなコミュニケーション様式を用いるかに関わらず、指導方法の改善に導くことができることを学びます。PECSの指導プロトコール (Frost and Bondy, 2002) は、言語行動を使って分析されたトレーニングの順序の1例として使われています。自閉症に関連した中核的な問題と同時に感情のコミュニケーションを教えることの困難についても説明します。


5月に杉山尚子著の「行動分析学入門」を読んでから、スキナーの言語行動論をもっと知りたいと思っていたので、このワークショップに行ってみた。スキナーの「言語行動論」は1957年発行で、日本語訳の「スキナーの『言語行動理論入門』 (1984年)」はアマゾンでも手に入らない。

CA330007.JPG

このワークショップの内容はとうと、午前中はちょうど杉山尚子著「行動分析学入門」から行動分析の部分を無くし、スキナーのエピソードと言語行動の単純な部分のような感じでした。だから私にはその本の復習の様な位置づけ。午後の部は、複合的な言語オペラントのが中心でした。

私は絵カードは使っているけど、PECSの方法論をちゃんと知っているわけではありません。PECSのフェーズの概要も今日の講義に含まれていました。PECSのフェーズⅠ~Ⅵの組み立てが、言語オペラントをベースにしていることがよくわかった。


恐るべし!PECSの科学的バックグラウンド!


今日参加していたのは、十数人くらいで、親御さんが2名くらい、心理学系の人が2名くらい、残りほとんどが養護学校の先生のようでした。

このワークショップを人にすすめるとすると? 難易度は高いです。PECSのことをもっと理解するためやコミュニケーションをもっと理解するためには、非常に役に立ちます。でもある程度のバックグラウンドがないと、午前の部は退屈かも。午前の部は割と単純です、それが理解できないと午後の部は付いていけません。午前は、マンド、タクト、イントラバーバル、エコーイックが純粋系で登場します。午後からは、マンド/タクト、イントラバートル/マンド、イントラバートル/エコーイック/タクト、、、、、、、、と面白すぎます。


という、言語オペラントに、私はしばらくはまりそうです。

2009年5月から、パンダ君は鎌倉のたすく教室に通い始めました。早いもので、もう半年経過しました。

たすくとは、こんなところです。

たすくの公式ホームページはこちらです→ http://tasuc.com/
が、ん~んなんだかよくわかりませんね!

どこにあるの: 鎌倉

誰が運営しているの: 齊藤宇開先生。元 国立特別支援教育総合研究所の研究員。2008年から「たすく株式会社」として活動。

どんなサービスをしてくれるの: 私の目から見ると、自閉症児の家庭療育のサポートをしてくれます。

最初はどんな所かわかりませんでした。たすくの紹介DVD(12分)を見て、半分くらい飲み込めました。どんな所か知りたい方は、まず紹介DVDを取り寄せてみたほうが良いです。自閉症児ってひとりひとり特徴がかなり違いますよね。たすくでは最初に1日かけて、お子さんのアセスメントをします。午前中2時間、ファミレスで食事(これもアセスメントの一貫)、午後から2時間、そして事後のブリーフィング。2週間後にアセスメントレポートが送られてくる。

たすく教室のサービスの中心は、月2回のたすく教室での療育です。1回に1時間半。お子さん一人に、先生が2人付きます。お子さんと親御さんを指導してくれます。

ちょっと外れますと、国立特別支援教育総合研究所で開発したJ☆sKepというメソッドから療育サポートが組み立てられています。(が、名前がちゃんと振られていないので、説明するのに苦労します。私の勝手な名前で、以後説明していきます)
そのメソッドJ☆sKepには、アセスメント方法、機能的な段階的目標が入っています。
自閉症児向けの療育には、やることが沢山ありすぎて、はっきり言って、私たち家庭にとって、何やればいいのか分からなかったのです。自己満足で何かはやってましたけど。

たすく教室での1時間半は、先生2人が子供の療育を実演してくれます。それを見て覚えて、家庭で毎日15分、療育するのです。私は15分と先生から聞いた記憶があるのですが、パンダママに聞くとだいたい30分くらいやっているようです。何かの教材と課題を与えて勝手にやらせるいわゆる自立課題はありません。指示をしてやらせるか、必ず介添えを必要とするような療育です。

家庭では、大体おんなじことを30分ほど療育しています。その様子は、デジカメで写真撮ったり動画を撮ったりしています。その内容をたすくSNSにアップ。
たすくの先生が、家庭ではこれやってください。と言ってくれるので、あれこれ何やっていいかを迷うことはなくなりました。そのうち課題がこなせるようになると、課題の難易度を上げるといった具合です。

絵カードは使ってましたが、不揃いの大きさの写真カードが何枚かあった程度。半年前から、PECSっぽい絵カードに変えました。これもたすくの指導です。絵カードで本人の要求を出すようになりました。

月2回鎌倉のたすく教室に通う日は、(たすくは一時間半ですが)、養護学校を休んでいます。月に1回ほど、保護者対象の学習会がたすく教室で行われます。学習会では家庭での教材作りが多いようです。

先生や親御さんたちの情報交換用に、たすくSNSというのがあります。ネットですから使う人は結構使うけど、そうじゃない人は全然使わないという状況ですね。我が家はそのSNSを結構使っているほうに入ります。

費用は、アセスメントが210,000円。月会費が39,900円です。健康保険とか、補助金とかの適用はありません。

知りたいことがあればお気軽に

(注釈:絵カードがダウンロードできるサイトへのリンク集は別ページにまとめています。)


みんなで使える、絵カード集の作成を目指して、この夏(2009)からコツコツ活動を始めています。

ステップ1: どんな絵カードが必要なのかをリストする。
ステップ2: 絵カードデータを作成する(または調達する)
ステップ3: 絵カードのデータセットを配布する

現在までに16人の方が協力してくれまして、我が家も含め17人分の絵カードの利用データがそろいました。ステップ1の目標は100人分の絵カードの利用データを集めることです。
10数人分のデータを集めると、面白いことも見えてきました。

利用している絵カード (n=17)
card_ana_20090912.png

「ください」と「じゃかりこ」の絵カードは利用者の半分以上の人が使っています。「じゃがりこ」強いですね。そして、1人しにか現れない絵カードが約700件あります。
20人そこらのデータでは、どんなカードがよく使われてるかは、なんとなくしかわからないですね。100人分のデータを集めると、よく使われるカードのトップ100も意味のある統計になると思っています。

十数人分はすぐに集まりましたが、そっから先がほとんど伸びません。一人で集めるにはやはり交友関係に限界があるようです。この活動を応援してくれる方が3~4人集めてもらえると、そんな人が5~6人いると、というかそういう方法じゃないと100人に達しないかも。養護学校の先生が協力してくれると、助かるのですがね。


こちらのページ どんな絵カードを使っているか教えて下さい。目標は100人分。 を読んで、ご協力をお願いします。


最近のコメント