自閉症療育のフレームワークが役に立つ

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今年のゴールデンウイーク「こどもの日」に自閉症の療育手法を飛躍的に進歩させる枠組みとして、自閉症療育のフレームワークについて書いてみます。
自閉症療育界の大きな課題の一つに、療育の専門家がそれぞれの領域に閉じこもって活動しているために、その成果の共有は局所的なものにとどまり、なかなか総合的な療育方法の普及に至っていません。
専門家は自分の領域こそ最善策と思っているのですが、複数の領域を見渡す人が専門家の中にはいないのです。複数の領域を全体的に見渡して評価するもの「専門家」であって、そんな専門家のことを「アナリスト」と呼びます。が、自閉症療育の領域には、アナリストがいない。(そらパパ、はアナリストと言っていいと思う。)
自閉症療育のフレームワークとは、様々な療育方法を見ていくときの共通の切り口です。フレームワークがあると、
①その療育方法の概要の理解が容易になる
②異なる療育方法を比較することができる
③その療育方法の改善を効率化できる
ようなことを狙っています。
「自閉症療育フレームワーク」は次の6項目から成り立ちます。
・名称 (name)
・達成目標 (goal)
・介入手順 (process)
・評価基準 (valuation basis)
・障害モデル (model of disability)
・作用原理 (principle)
ある療育方法の名前だけをとらえる場合は、最初の達成目標と介入手順の2つだけがあれば十分です。
ところで、これまで自閉症療育手法には様々な大きさののもの、総合的なものから部分的なものまでがありました。そこで療育手法を3つの階層構造に分割します。
3)アプローチ層 (approach layer)
2)方法層 (method layer)
1)手法層 (technique layer)
今日のところは、この三層構造と6つの記述項目からなるフレームワークを総称して、「自閉症療育のPP参照モデル」ということにします。PPとは私(パンダパパ)のことです。参照モデルにいろいろあってもおかしくないので、固有名詞をつけておきます。
このフレームワークの中に、これまでに沢山でてきた自閉症療育のキーワードを対応させることによって、療育方法の理解が進みます。
TEACCHプログラムを例にすると、TEACCHはアプローチ層の自閉症領域フレームワークで、
名称 : TEACCH
達成目標: 社会性を身につけること。(実際は中間目標の集合体。)
介入手順: (中間目標にそれぞれ、手順がある)
評価基準: PEP-R
障害モデル: 理解の溝があり、ものを正しく認識できない。
作用原理: ギャップを埋めると理解できる。
ABAを例にすると、ロバース式療育法やつみきブックが、アプローチ層のフレームワーク、一つ一つのレッスンが方法層のフレームワーク、強化やプロンプトは、手法層のフレームワークになる。
アプローチ層のフレームワークは、何とか式とかと呼ばれることが多く、その数自体は10前後だと思う。方法層のフレームワークは、レッスンの数だけ存在するので、やたらと数が多いし、生活する機能を個別に書き出すことにもなる。数的には100から1000ぐらい。あまり細かいのを個別に書き出しても意味はない。手法層は、方法フレームワークを効果的に進めるための術と考えてほしい。プロンプト、エラー修正法、強化法などがここに来る。数的には100以下だと思う。方法層と手法層の違いは、その達成目標が前者は児童の目標になっており、後者は支援者(親や教師)の目標になっていることである。
この体系化「自閉症療育のPP参照モデル」がうまく機能しているかは、もうすこし実例を当てはめながら、検証するつもり。
この体系化の狙いは、「レッスン・レシピ」を手分けして充実されることなんです。数がやたらと多いので手分けして個別レッスンの手順を充実していくことを望んでいます。で、そのためには体系化が必要。

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