医療機関受診の流れのイラスト集 ー 知的障害児、自閉症児向け

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先日、私にご相談のメッセーがありました。その紹介とお返事をブログでしたいと思います。このような思いは今日有すべきと思いましたので。

初めまして、大牟田市社会福祉協議会の□□□□と申します。
突然のご連絡で失礼致します。
ご相談があり、メッセージを送らせて頂いております。
私どもは現在、当事者の方とともに、知的障がい児者の医療支援プロジェクトに取り組んでおります。
知的障害がある方の医療受診が困難な状況を知りなんとかせねばと、行政なども含めて、プロジェクトを進めてきました。
その中で、大牟田オリジナルの絵カードとともに、デジタルの絵カードの開発の話になりました。
プロジェクトメンバーの1人が、絵カードのアプリを使っておられたので、小林様のことを知った次第です。
開発された方に相談するのが一番と思い、素人の素朴な疑問に答えて頂けたら幸いです。
プロジェクトの中で、静止画だと認識できないお子さんがいる、自分の写真でないと認識できない、動画だと理解できる、などの話が出てきました。
そこで思いついたのが、顔写真を取り込んで、それを絵カード化するアプリができないか、ということです。
また、それが動画にならないか、ということ。
もちろん、従来通りの絵カードの医療受診版もアプリとして必要です。
素人の思いつきが、果たして形になるのか。
そして、その開発にはどれくらいの費用が必要なのか。
親御さんの切実な思いを、なんとか形にしたい。その一心でご連絡しております。
大変お忙しい中恐縮ですが、お時間がある時で結構ですので、ご助言頂けないでしょうか?
どうか、どうかよろしくお願い致します。
大牟田市社会福祉協議会
地域福祉担当 □□□□

(大牟田市は福岡県にあります。お名前は伏せました。全文掲載のOKはもらっています)
状況を補って要約すると、
・知的障害児だって病院にはかかります。
・病院での診察や治療はものすごく苦手で、暴れたりします。
・病院に行く前に、絵カードで流れを見せておくと、病院で落ち着きます。
・病院関係の絵カードは、なかなか手に入りません。
・市の協議会で、絵カードを調達して、アプリを開発したいと思っています。
・助言を下さい。
細かい所から回答しましょう。
■画像の様態について(静止画が動画か。実写かイラストか。本人の顔が良いか、等)
イラストで良いです。
深く考えては行けません。初めてその画像を見る時の理解は、そりゃあ本人と画像の様態でものすごく違いますけど、何回か見せ続けると、見せ続けた物を理解できる様になります。お母さんお父さん本人や先生を区別する必要があるときは本人の顔が必要ですが、歯医者で口を開けている顔が本人の必要は無いです。
■素人の思いつきは形になるのか?
形になります。そのときは関係者の高い満足感があります。でも、作った物は使い物になりません。何とか使い物にするためには、あと3倍の期間、努力、費用が必要です。
でも同じ問題意識で同じ目標の素人は全国に何人もいるのです。その思いを結集すると実現できますよ。
■アプリの開発費用。
ピンからキリだが、小さな物で300万円。
「医療機関受診版、流れ解説アプリ」だと初期リリースに1000万円。手直しをしながら、当初作りたかったアプリにするのに、後2000万円。
全体的なコメントとして、絵カードの調達とアプリの開発はわけて考えて下さい。どちらも容易な物ではありません。
1)絵カードの調達。
必ず著作権の問題にぶちあたります。過去に同じような志で、絵カードを作った人が何組もいるのですが、著作権の問題があり作った絵の再利用、使い回しが出来ずに苦労が眠っています。また、あの絵が欲しいといっても、その絵を作った事業者のビジネスって物がありますので、安価でわけて下さいという訳には行きません。
おすすめは、医療機関受診の流れのイラスト集を全部作ろうとはしないで、ちょっとだけ作ることにする。イラストは業者に発注し、著作権は全部買い取ってしまう。イラストは、無料で公開する。(公開するときは、商用利用も無償で可にする)。
2)アプリの開発
自分たちで企画して、業者に作ってもらっても、まともなものに仕上がらないと思うので、やめた方が良い。
それよりも、すでにアプリを出している業者や個人に対して、イラストを無償でアプリに同梱してもらうように働きかける方が良い。
例えば、福岡県で10枚のイラストからなる受診の流れ説明図を作るでしょ。他の県も10枚づつ異なる物を作れば、全国で500枚になる訳ですよ。
ひとまず、回答でした。

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