「自閉症児の教育マニュアル」実践中。
簡単な言語理解として、SD1「手をたたいて」、SD2「机をさわって」とした弁別学習を継続しています。一週間前から、SD1とSD2の教示を混ぜる、ステップ3に突入しています。(p.324)
(ステップ1、2の様子はこちら)
テストステップであるステップ7は、なかなかクリヤーできません。まあ、一日5分、試行は10回程度なので、進み方はこのくらいでしょう。SD1とSD2の独立した教示には従えます。が、混ぜるとプロンプト無しでは正しい反応にならないですね。まだ。
pp.332-334 に「教示を混ぜるときによく起こる問題」として、
・成功ー転換方略
・成功ー反復方略
・失敗ー転換方略
が解説されてます。これらは、指導者の言うこと以外に注目して強化を得る方法ですが、パンダ君はこれ以外の方略をやってくれました。名前をつけるとすると、バスケット方略になると思います。
私が「手を叩いて」または「机をさわって」と教示すると、パンダ君は、机をさわってその直後に手を叩いてしまったのです。ようは、何かを教示されたら、とりあず両方やっておけという感じです。
これでは弁別学習になりませんね。
そこで、プロンプトを継続して誤反応を少なくし、両方の反応をしないように注意しながら、ステップ3から7を継続しています。
コメント
はじめまして。
私もこの弁別学習を少し読んだので、うれしくなってコメントしてしまいました。もっとも、途中で挫折してしまいましたが。
ところで、トモニ療育センターの外来セッションなるものを受けてみてはいかがですか?
私も、昔、一度受けたことがあるんですが、すごく良かったですよ。たすくの教材を見ていると、源流はトモニでしょうか?
昔を思い出して、懐かしく、これも拝見させて頂きました。
この弁別のあたりも非常によく使ってセッションをされています。
タンバリンさんこんにちは。
「自閉症スペクトラム児 育児と教育」トモニ療育センター 河島淳子/高橋智恵子
を引っ張り出して来ました。
最初に手にしたときは、理解できる部分が少なかったけど、時間がたつと他の箇所が際立ってくるんですね。不思議なもんだ。発達が進み、療育に必要な箇所が前進してきたんだと思う。
「たすく」さんは本格活動を開始する前に、日本全国の自閉症療育事例を調べてうまくいっている療法を選択的に取り入れたと聞いています。
トモニもたすくも似ているところは多いと思います。効果のある療育法にシフトしていくので、自然と似てくるのではないでしょうか。
一つ一つの教材やセッションのやり方では、(応用行動分析の学問的知見から)改善すべき箇所が多いと思ってます。が、教えるべき行動は非常に多いので、細部にこだわるより、全体感が必要とも考え得ています。
全体のところは、ママに任せて、私は時々先端療法なるものを試しているのです。
弁別学習。3ヶ月で、やっと最初の「手を叩いて」と「机さわって」がマスターできそうな気配がしてます。