この本が届くのをずっと待っていました。10月中旬に届きました。
イラストでわかる ABA実践マニュアル: 発達障害の子のやる気を引き出す行動療法
当初は8月に発売で、1,728円。タイトルは「イラスト版 家庭でできるABA(応用行動分析)プログラム 自閉症児のための行動療法」でした。(なんで知ってんねん? 期待の本だったので予約注文してました (^-^;)
タイトルで売れ行きが変わりますからねぇ。その辺りの再検討が入って、発行が伸びたんでしょう、きっと。
さて、期待の中身は!
約160ページ。64のレッスン項目の全てにイラストがあるので、良い仕上がりだと思います。最初にこの本から読み始めてもOKな滑り出して、長く使える。
緑色はロバース本で約930ページ。本格的かつ元祖ABA本的存在。文字ばっかりだけど、シーケンスを丁寧に解説してある。相当難しい内容だけど、ちゃんとABAは実践できます。相当難しいよ。
オレンジ色は、shizさんのABA本。約170ページ。ABA本では、おそらく初めてイラストを使って解説。内容も用意。読みやすい。本格的なABA指導書ではありません。見開き2ページで一つの内容。どの2ページを読んでも、その内容を実践することができます。
今回の青いABA実践マニュアル。よくできています。だから、安心してダメ出ししちゃいます(^-^;) やっぱABAは難しいよね。
目次のようにテンポよく療育は進みません。だから、この目次は子供へのカリキュラムやシラバスではないです。あくまでも指導者向けの教科書。
一つのセットの中では、成功時の流れだけ、記載されてます。エラー時の扱いがほとんどない。エラー時の扱いを書いちゃうと緑のロバース本のように1,000ページになりますからね。同じセットの中で、シーケンスの例がほとんどないですね。
実施する時の台本が無いに等しいので、頭の中で計画しなければなりません。そこがABAを実施する上での難しさなんですね。(プロンプト・スケジューリング)
おそらくですね、この本をちょっと読んで、じゃあこのページやってみようっかと思ったら、一回はできるけど、次のトライアルになった途端に、どうしよう?とネタ切れになるんでしょうな。この本読む、じっくり計画する、そして実践。
自閉症児療育のABAを表した、良い本には変わりないですよ。
家庭のお母さんお父さんにも、十分に読めます。